
こんばんは、ボーノです。
皆さんはサイト売買という言葉を聞いた事はありますか?
聞いた事はある方でも、
「興味はあるけど、怪しくて手が出せない、、」
「騙されそうで怖い」
という方が多いのではないでしょうか?
自分もずっと興味があったのですが、このように考えておりずっと手が出せずにいました。
ただ先日、思い切ってサイトを購入してみたら色んな発見が得られたので、そのノウハウも合わせてシェアしたいと思います。
個人的に、サイト売買がもっと活発になれば日本のWeb業界や個人事業、ベンチャーももっと盛り上がっていくのかなと思っており、その一助になれば幸いです。
※なお、ここではサイト売買を提供するWebサイトの事を"サイト売買提供サイト"と言うことにします。
Contents
そもそもサイト売買とは
Wikipediaによると、サイト売買とは下記とあります。
サイト売買(サイトばいばい)とは、企業や個人が持つウェブサイトおよびサイトを構成するコンテンツを商品として売買すること。サイトM&Aとも呼ばれる。
例えば過去には、下記のような例がサイト売買の事例として知られています。
企業の事例
いくつか日本でも話題になった事例を紹介します。
fa-arrow-circle-right外部リンク速報! GoogleがYouTubeを買収 | TechCrunch Japan
fa-arrow-circle-right外部リンク持ち物現金化アプリ「CASH」、DMMが買収 70億円で - ITmedia NEWS
fa-arrow-circle-right外部リンクマッチングサービス「pairs」運営のエウレカが米IAC傘下に—The Match Groupが買収 | TechCrunch Japan
個人アフィリエイターの事例
私はこの方が書いた本も読みました。実体験を元にした生々しい体験談やノウハウがたくさん詰まっています。
fa-arrow-circle-right外部リンク【サイトM&A】30歳の私が運営歴3年のアフィリエイトサイトを6億2000万円で売却した全記録|エンジェル投資家からの資金調達&起業家への出資ならFounder(ファウンダー)
何を購入したか
早速ですが、まずは自分が購入した2件のサイトの概要について紹介します。
購入した理由、購入後どうなったか等の詳細については後ほど記載します。
1件目:結婚相談所を徹底比較したブログ
楽天オーネットやツヴァイ等の全国にあるメジャーな結婚相談所から、地方に特化した結婚相談所まで、幅広く網羅した結婚相談所紹介ブログです。
目的別、都道府県別、年齢別のオススメもあり、その情報量は圧巻。
2件目:仮想通貨に関する情報発信ブログ
仮想通貨に関する最近のトレンドや、各取引所の比較、初心者向けの丁寧な解説等の情報発信を行っているブログです。
こちらも情報量はとても多く、サイトも丁寧に作られています。
なぜサイト売買に興味を持ったか
サイト売買提供サイトの存在を知ったのは、だいたい2015年か2016年頃だったと思います。
個人でもサイト売買ただその時は、今よりマイナーな存在であったため事例も少なく、興味はあったのですがやはり「胡散臭そう」という印象が強く、手が出せず自分の中から忘れ去られていました。
ただ最近になって、「自身で事業をしたい」、「自身で考えた通りに何かを作って世に出したい」という想いがより一層強くなってきました。
(この内容についてはまた別の記事で書ければと考えています)
色々と手段を調べた結果、やはり気軽に始めるには「Webの世界を舞台にするのが良い」、という結論に至りました。
ただ過去の経験から、1からサイトをデザインし、コンテンツを作り、SEO対策をし、Googleで検索上位に表示されるようにするには集中して作業しても少なくとも1〜2年はかかるという事も分かっていました。
転職したてで不慣れな環境の中、この時間を確保するのは実質無理。
ただやはりWebを舞台にして何か事業をやってみたい、、と熟考していたところ、このサイト売買という手段がある事を再び思い出しました。
第3者がベースを作ってくれ、ある程度のお金を支払う事で、その後は自分の好きなように運営、改版、事業展開が可能。
この、ベースを作るところが最も大変というか時間がかかるところなので、今の自分にとても相性が良いように感じました。
しかも、月日が経った結果、昔よりもサイト売買が盛んになっており、体験談をつづったブログ等も増え昔感じた胡散臭さも大分消えていました。
という事で、このサイト売買の世界に足を踏み入れたわけです。
どのようにサイト売買を行うか
サイト売買がどういうものか、また、なぜサイト売買を行おうと思ったか、だいたいイメージして頂けたでしょうか。
それでは次に、実際にどうしたらサイト売買を行えるのか?という点を紹介します。
一般にはあまり知られていませんが、実は既に数十個のサイト売買提供サイトがあり、個人でも自由にサイト売買を行う事ができます。
自分もこの事実を知らず、調べていてびっくりさせられました。
落ち着いたら、それぞれの売買サイトで何が違うのか、比較する記事も書いてみたいと思っています。
ここでは、その中から5社を選定して紹介します。
サイトバンク
日本で最大級をうたっており、案件数が5000件もありました。
fa-arrow-circle-right外部リンクサイト売買(M&A)のサイトバンク【売却サイト2967件】 - 日本最大級の売却希望サイト情報量【完全無料】
サイトキャッチャー
こちらはサイト売買実績で国内No.1をうたっています。
fa-arrow-circle-right外部リンクサイト売買・サイトM&A国内実績No.1【サイトキャッチャー】
Site Stock
案件が3000件以上あり、こちらも日本ではかなり規模は大きい方です。
fa-arrow-circle-right外部リンクサイト売買やサイトM&AのコンサルティングならSiteStock
サイト売買Z
サイト売買の存在を知った当初は、このサイトを一番良く見ていました。
サイトの案件数は多くないですが、コラムにノウハウが詰まっており、とても勉強になりました。
fa-arrow-circle-right外部リンクサイト売買Z | サイト売買やサイトM&Aならお任せください!
UREBA
2019年5月にスタートしたばかりの売買サイト。
スタイリッシュでシンプルなサイト構成と、ここでしか取り扱ってない案件が多いのが特徴。
fa-arrow-circle-right外部リンクサイト売買ならUREBA - 売却手数料無料のマーケットプレイス
Flippa
海外では日本よりはるかにサイト売買が盛んで、その中でも一番メジャーなのがFlippaです。
10年の歴史があり、過去に25万件もの取引があるそうです。
海外サイトにも興味あったので、このサイトも良く見ていました。
fa-arrow-circle-right外部リンクFlippa - #1 platform to buy and sell online businesses
結局どこの提供サイトを選んだか
結論として、私は結局2件ともUREBAでサイト売買を行いました。
売買サイトは数多くありますが、正直どれも似たようなサイトで、多少の案件の内容や手数料が異なるだけで
「結局どれが良いの?」
と分からずに困っていました。
そんな中、色々探した結果、私は下記ポイントが決め手となりUREBAを選ぶ事にしました。
-
Point.1
ここでしか出会えない案件が多い
UREBAは、独占契約する案件に対して売却手数料無料をうたっています。そのため、売却する側にインセンティブが生まれ、ここでしか出会えない案件が多いです。
-
Point.2
売主とのやり取りがスムーズ
直接交渉案件の場合、サイト内で売主に直接メッセージを送れるため、やり取りがとてもスムーズです。購入前に確認したい事は山ほどあるので、これはとても重要なポイント。
-
Point.3
勢いと将来性を感じた
UREBAは2019年5月に始まったばかりのサービスですが、既に案件登録数が150件を超えており、勢いがあります。また、サポートやサイトデザインもしっかりしており、将来性を感じました。
なお、別に一つの提供サイトに絞る必要はないのですが、複数の提供サービスを見てしまうと確認の手間が増え、その分一つ一つのサイトを確認する時間が減ってしまうデメリットがあります。
そのため、私は一つの提供サイトに焦点を絞る事をオススメします。
購入するサイトをどのように絞っていったか
提供サイトを決めた後は、次に、購入するサイトを絞っていきました。
自分は、上記に挙げたように、過去のWebサイトやWebサービス運営経験から、特に大変なのはベースを作る事であると確信していました。
つまりは、1からサイトをデザインし、コンテンツを作り、SEO対策をし、Googleで検索上位に表示されるようになる事。
これらを解決しているサイトであれば、お金を払う価値がある、と自分は考えています。
ただしサイト売買提供サイトですぐに見れる情報は、一般的にページビュー数や収益額等の数値の部分だけであり、WebサイトのURLは伏せられていて、問い合わせをしないとデザインやコンテンツは確認する事ができません。
この問い合わせを全てのサイトに行うのは時間的に不可能なので、自分は下記2ステップで進めました。
第1ステップ
まず第1ステップでは、公開されている数値だけを元に絞っていきました。
特に重要視したのは下記ポイントです。
第1ステップでの確認ポイント
- Webサイトのタイプは何か
- 希望価格は予算範囲内か
- 極端に相場から高くないか
- ページビュー数はいくつか
- 運営方法は何か
以下で、それぞれについて簡単に説明します。
サイトのタイプについて
ざっくり言うと、Webサイトのタイプには下記があると思っています。
Webサイトのタイプ
- CGM系
- ポータルサイト系
- アフィリエイト系
- デザインツールなどのサービス提供系
- ニュース速報などの情報提供系
- 通販/EC系
- ブログ系
- その他
この中でも、自分が一番探していたのはCGM系です。
CGMとはコンシューマー・ジェネレーティッド・メディア(Consumer Generated Media)の略で、簡単に言うとユーザが勝手にコンテンツを作っていってくれるようなサイトの事です。
昔、Webサービスを習っていた時の先生が日本最大級のお笑いサイトを運営しており、これなんかもCGMの典型例です。
fa-arrow-circle-right外部リンク写真で一言ボケて(bokete)
一度波に乗れれば、ユーザが自分たちで規模を大きくしていってくれるという理想のサイトができあがります。
次に、アフィリエイト系にも興味がありました。
良質な記事さえ書ければ、少ないページビュー数でも効率的に収益を上げる事ができるため、これも時間のない今の自分と相性が良いと感じたためです。
結論から言うと、自分が購入した2つのサイトはいずれもアフィリエイト系です。
CGM系のサイトは全く出回っていないか、あっても数1000万円規模のサイトであり、今のタイミングでは断念しました。
希望価格について
自分の予算を大きく上回る希望価格を提示している案件は除外しました。
ただし、この希望価格というのは、あくまでサイトの売主の希望です。
売主にも寄ると思いますが、必ずこの価格で買わなければいけないという事ではなく、基本的には交渉可能と考えて良いと思います。
そのため、少しくらいの予算オーダーであれば、候補から除外する事はしない方がいいと思います。
現に、自分は2サイトともこの希望価格より低い額で購入する事ができました。
ただし、後述しますが、その価格交渉にも根拠のある数字、理由がないと相手も納得しないと思うので、半額にして!と無闇に言ったところでおそらく応じてくれないでしょう。
そのため、多少のノウハウは必要です。
相場について
サイト売却額については、一般にサイト売買の世界では収益の12ヶ月分程度が相場と言われています。
(ちなみにこれは日本での相場で、海外ではもっと長く、且つバラツキがあるようです)
簡単に言うと、月10万円の収益があるサイトは120万円程度で売れるという事です。
これが高いのか安いのかは、サイトの特性や収益構造、成長率などにもよるので一概には言えませんが、あくまで目安としてはこの程度で扱われている、という事は知っておいて損はないです。
自分も、第1ステップではこの考えを元に、ふるいにかけていきました。
ページビュー数について
基本的には、ページビュー数は多いにこした事はないです。
ただし、これもサイトのタイプによって求められるレベルが違うので、一概にどの程度あれば良いか、という指標はないと思っています。
自分の場合は、アフィリエイトサイトであれば1ヶ月で3,000ページビュー以上を目安としました。
自分の過去の経験上、1日に100ページビューを超えるまでの道のりが長かったので、このレベルは超えていたい、というのがその理由です。
また、中には、これからリリースするため現時点ではページビューがゼロ、というケースもあると思います。
この場合は判断は人によるとは思いますが、自分の場合は、いかにサイトやコンテンツが優れていても、ページビューが基準に達していないサイトは見送るようにしています。
どれだけ優れていても、ユーザに気づいてもらえなければ意味がないためです。
運営方法は何か
サイトを購入したはいいものの、継続できなければ何の意味もありません。
端的に言えば、最もサイト運営として使われているWordPressを使用しているのであれば、問題はないと思います。
細かい設定方法はもちろん、バージョンアップ方法、サーバーからサーバーの引越し作業まで、あらゆる情報がネットで調べられるため、たいていの問題は自力でカバーできます。
ただ世の中にはWordpress以外のサイト運営システム(CMSといいます)が存在するので、注意はしておいた方が良いです。
参考までに、CMSのランキングについて調べてみました。
fa-arrow-circle-right外部リンク今、一番使われているCMSトップ20位を発表。国産CMSでは1位:Movable Type、2位:ShareWith、同率3位:Blue Monkey、NORENという結果に!-エムタメ!
やはりWordpressがダントツの人気No.1で、全体の80%以上を占めていますが、残りの10〜20%はマイナーなCMSを使用しているようです。
第2ステップ
第1ステップでふるいにかけた結果、UREBAでは10件ほどが候補に残りました。
いよいよ第2ステップで、各売主へ直接やりとりをし、サイトの細かい情報を聞き出していきました。
ここでは、第1ステップで確認できなかったポイントを中心に、下記内容を確認しました。
第2ステップでの確認ポイント
- 良質なコンテンツが十分にあるか
- サイトのデザインは問題ないレベルか
- 売却するに至った背景は十分に納得できる内容か
- サイトの強み、弱みがはっきりしているか
- 収益は継続して発生し続けているか
- 検索上位に表示されているか
- 売主のコミュニケーション力、スキル、誠実性、熱意は十分か
これについても、下記で説明していきます。
コンテンツについて
やはり、サイトの命はコンテンツです。
特に、最近はコンテンツSEOという言葉を良く聞くように、コンテンツ自体を良くする事がSEOに直結するようになってきました。
そのため、コンテンツには妥協できません。
アフィリエイト系サイトで言えば、それは商品を紹介する文そのものであり、いかに理論的に、説得力をもって記事が書かれているか、ということになると思います。
また、その良質な記事が何記事書かれているかも重要なポイントです。
ちなみに、CGM系サイトで言えばコンテンツとはつまり熱狂になっているユーザがどれ程いるか、になると思います。
サービス系サイトで言えばそのサービスやツールの技術レベル、完成度の高さでしょうか。
これらを、売主にURLを教えてもらって確認しましょう。
なお今のところ、URLを教えて下さいと言って断られた事はないです。
サイトのデザインについて
中には、コンテンツが優れていてもサイトのデザインが全くイケてないものもありました。
昨今はユーザもデザイン性が高いサイトに見慣れてしまっているため、いちじるしくデザインが悪いサイトは大幅な改変が必要です。
デザインの改変は多大な時間を要する上に、Wordpressの場合テーマをいじっていたりするとレイアウトずれ等が発生する恐れもあり、リスクが高いと判断して自分は見送りました。
逆に、サイトのデザインが高いとそれだけでアドバンテージとなるため、できるだけデザイン性の高いサイトを選ぶようにしましょう。
売却に至った背景
これは自分の中でも、特に重要視しているポイントです。
「なぜ収益を上げられているサイトを手放すのか?」という点は誰しもが抱く疑問だと思います。
客観的に考えて、うまく事業が進んでいて、継続的な収益が見込めて、放っておいても稼いでくれるようなサイトを売るはずがないと思いませんか?
そこには、売却しなければいけない理由が必ずあるはずです。
サイトを売る事を考えている方の中には、既に事業として落ち目になっていたり、将来的に収益が下がる事が明確に分かっていたり等して、サイトが価値があるうちに売る事を考える方もいると思っています。
そんなサイトに手を出してしまうと、何も知らない自分が被害をうけてしまうのは明白です。
自分は、それを確認するために「なぜサイト売却に至ったのか?」という点を深くまで聞くようにしています。
上記のように、将来下がる事が明確に分かっているがそれを隠して売ろうとしている方は、どこかで必ずアラが出ます。
被害に合わないために、必ず、自分の腹に落ちて納得するまで確認しましょう。
サイトの強みと弱み
これはよく知られたSWOT分析の考え方を取り入れました。
SWOT分析とは、簡単にいうと内部要因と外部要因のそれぞれについて、強みと弱みをピックアップしたものです。
SWOT分析とは、目標を達成するために意思決定を必要としている組織や個人のプロジェクトやベンチャービジネスなどにおいて、外部環境や内部環境を強み (Strengths)、弱み (Weaknesses)、機会 (Opportunities)、脅威 (Threats) の4つのカテゴリーで要因分析し、事業環境変化に対応した経営資源の最適活用を図る経営戦略策定方法の一つである
強みと弱みがはっきりしていないサイト、またはサイト運営者がその点を認識していないサイトは、方向性が定まらないため運営が非常にしづらいです。
また、これがはっきりしているサイトはコアなファンがついている可能性も高く、継続的な収益の助けとなってくれると考えています。
収益の継続性
これはその文字通りで、継続的に収益を上げられているかです。
たまたま収益の良かった期間の数値を使っているのか、それとも継続的に長期間収益を上げられているのかを確認するために、証拠として実際のデータ又はスクリーンキャプチャをもらうようにしました。
検索順位
これは、Googleの検索ランキングで、どのキーワードで何位に入っているかです。
キーワーについては当然、ビッグワードで上位に入っている事が理想です。
ただし、個人で運営されているサイトではそんな例はまれだと思うので、自分はどちらかというとサイトの強み/弱みを確認するための裏付けデータとしてとらえています。
また、重要なのは、ちゃんと過去から今までの推移も含めてデータをもらう事です。
一概には言えませんが、ホワイトハットSEOで且つコンテンツも定期的にアップデートしているような堅実なサイトは、基本的には徐々に順位が上昇していきます。
一方で、中には、ブラックハットSEOで故意にランキングを上げているケースもあると思います。
そんなサイトはあるタイミングで不自然に順位が上昇していたりします。
Googleは年に数回、メジャーアップデートを行っており、ネットで探せばいつどんなアップデートが行われたか調べる事ができます。
急激にランキングが変化していた場合は、このメジャーアップデートのタイミングと合っているか注意して見てみる事をオススメします。
fa-arrow-circle-right外部リンク【2019年最新版】パンダアップデート完全ガイド | うるチカラ
fa-arrow-circle-right外部リンクGoogle、2018年3月上旬にコアアルゴリズムのアップデートを実施。順位下落の対処方はすばらしいコンテンツを作り続けること以外になし | 海外SEO情報ブログ
fa-arrow-circle-right外部リンク【June 2019 Core Update】2019年6月、広範囲にわたるコアアルゴリズムのアップデートをGoogleが開始 | 海外SEO情報ブログ
また、売主に直接聞いてみるのもアリだと思います。
契約時に、売主は買主に対して全てを開示する必要があるため、実際にはブラックハットを用いていても「ホワイトSEOしか行っていない」と言うと、契約違反となる恐れがあるため、正直に言ってくれるハズです。
例えば、UREBAで提供している契約書テンプレートには下記記載があります。
本件事業譲渡に関し、甲が乙に対して開示した情報は、真実かつ正確なものであり、 本件事業に関し重要な情報は本契約締結日前に、締結日以降に生じたものについて はその都度、全て乙に開示されていること
売主のコミュニケーション力/スキル/誠実性
これも見落としがちな、重要なポイントです。
サイト売買は物の売り買いとは違い、サーバーの管理やデータ移管等の神経質な内容を扱います。
また、受け渡す内容もサーバー、ドメイン、アフィリエイトタグなど多岐に渡るため、受け渡しの際に売主と何十回ものやり取りが必要となります。
その際に、質問に対して回答になってない、簡単な専門用語が通じないなど、コミュニケーション力やスキルが欠けているとめちゃくちゃ辛いです。
また、誠実性も重要なポイントで、ある程度の期間以内に返事が返ってくるか、横柄な態度を取っていないかなども大事です。
あと最後に、売主のサイトに対する熱意もチェックしておきましょう!
後述しますが、熱意のある売主は必ず購入後にも心強いサポーターとなってくれます。
これらは、購入前のやり取りの中で注意して見極めておきましょう。
サイトの価値をどう判断したか
狙いが定まったら、それじゃあそのサイトにいくら払うのが妥当なのか?という事を考えました。
正直、自分は専門家ではないのでわかりませんでした汗。
ただ、今回は自分で指標を作り、正確ではないものの、「だいたいこれくらいかな?」というざっくりした基準を持つようにしました。
ここでは、アフィリエイトサイトの場合を例に取り、自分なりの考え方を紹介したいと思います。
それは、端的にいうと、自分がそのサイトを1から作成した場合、今の状態にするまでにいくら必要か?という考え方です。
まず、そもそもサイトの価値というのを考えた時に、自分は下記のファクターがあると考えています。
サイトの価値
- コンテンツ
- デザイン
- ドメインパワー
このそれぞれの観点で、自分が考えた事を説明していきます。
コンテンツ
まずは、良質なコンテンツがどの程度あるか?を確認しました。
この時の考え方としては、クラウドソーシングの執筆記事依頼等の案件が費用の目安になると思います。
fa-arrow-circle-right外部リンク(12) 制作物の種類・参考価格 | ランサーズ
これはだいたいの目安で、それぞれ経験によっても値段の幅が変わってきます。
例えば結婚相談所や仮想通貨についてのテーマは"特定のテーマ"にあたり、ライター歴ゼロの初心者の記事は0.8円/文字、ベテランライターの記事は3.0円/文字が相場となります。
そのため、例えば1記事10,000字の投稿をベテランライターに書いてもらった場合、それだけで30,000円の価値があるという事になります。
もちろんこれはあくまで目安であり、ベテランライターが書いたとしても鳴かず飛ばずの記事も当然発生すると思います。
よって100記事から成るサイトに300万円の価値があるかというとそれも違うとは思いますが、1からコンテンツを作る場合はこれくらいの費用がかかるという感覚はもてると思います。
この感覚がもてれば、例えば、良質な記事が10記事しかないのに100万円の値段を提示しているサイトは高いと判断できます。
この価格であれば、1から外注して作った方がお得だと思います。
デザイン
デザインについても、サイトの価値に含まれると考えています。
結局、収益を上げられたらデザインなんてどうでも良いんじゃないの?と考える方もいるかと思います。
基本的には同意ですが、場合によってはデザインもやはり価値になる時があります。
その1つは、WordPressの有料テーマを使用している場合です。
WordPressの有料テーマには無数の種類がありますが、高いものだと5万円を超えるものもあります。
当然自分で作る場合はその費用を払わなければいけないので、裏を返せば有料テーマを使用しているという事は価値につながります。
また、有料テーマには1ドメインにしか使えないものと、複数のドメインにも利用可能なものがあります。
後者の場合、そのテーマを別のサイトにも使えるので、よりおいしい買い物となります。
ドメインパワー
それぞれのサイトには、知らないうちにそのサイトの力、影響度がランク付けがされており、ドメインパワーと呼ばれています。
ドメインパワー は、有料ですが下記サイトで確認する事ができます。
fa-arrow-circle-right外部リンクMoz Link Explorer | Check 500M Sites + Domain Authority - Moz
このドメインパワーが高いと、記事が上位に表示されやすいため、見えにくいですがこれもサイトの価値であると考えています。
ドメインパワーの目安としては自分は下記を参考にしていました。
なお、どのレベルだったらいくらの価値があるかを正確に測る事は難しいですが、中古ドメイン販売サイトが参考になると思います。
これらのサイトを見ると、どれくらいのドメインパワーがいくらで取引されているか?というのが記載されています。
購入後に行った事
それでは次に、売主と価格交渉を行い、合意に至った後に行なった事について説明します。
UREBAへ報告
下記に売買合意報告ボタンがあるので、それをクリックします。
次に、案件名と買収額を入力し、「売買合意報告を送信」ボタンをクリックします。
この作業を売主/買主がそれぞれ行なったら、登録しているアドレスへUREBA担当者からメールが来ます。
そのメールで、次の通りやり取りの流れを説明してくれます。
やり取りの流れ
- 譲渡契約
- エスクロー
- 譲渡
- 譲渡完了及び検査終了報告
- 成約額お支払い
1.譲渡契約
いきなり、譲渡契約と言われても?と思うかもしれませんが、UREBAはちゃんとそのテンプレートを用意してくれています。
マイページ画面の下記位置にあります。
この契約書に、下記の通り売主、買主、サイトのURLを書き、最後にサインをします。
もちろん、内容はちゃんと目を通しておいて下さい。
そのファイルを売主/買主でメールでシェアしたらここは完了。
2.エスクローで入金
UREBAから指定の口座と、手数料と消費税込みの購入金額がメールで来るので、それに従って振り込みを行います。
なおUREBAは、エスクローサービスを提供しています。
エスクローサービスとは、業者が間に入って一旦金額を受け取り、全てが完了した段階で売主に振り込まれるシステムの事です。
これを利用することで、当事者間の金銭的なトラブルを避ける事ができるのでぜひ利用しましょう。
3.譲渡
それでは、ここでついにサイトの情報が売主より渡されます。
買主より受け渡しが必要な情報は下記の通りです。
多岐にわたるので、確認作業には結構時間がかかると思います。
引き渡しリスト
- WordPress管理画面へのログインID/パスワード
- サーバーのログインID/パスワード
- ドメイン登録サイト(お名前.comなど)のID/パスワード
- アフィリエイトタグの一覧
- その他、サイトに関連する情報
ここでは割愛しますが、これらの詳細も、別の記事で書けたらと考えています。
4.譲渡完了報告
3.の譲渡確認が完了したら、UREBA担当者へメールで譲渡完了報告をします。
5.売主への支払い
エスクローサービスを利用している場合、このタイミングで初めて売主へ売却金額が支払われます。
購入サイトの紹介
どんなサイトをなぜ購入したか?を紹介します。
1件目 結婚相談所を徹底比較したブログ
まず、最初に狙いをつけたのがこちらの結婚相談所を紹介するアフィリエイトサイトでした。
楽天オーネットやツヴァイ等の全国にあるメジャーな結婚相談所から、地方に特化した結婚相談所まで、幅広く網羅した結婚相談所紹介ブログです。
目的別、都道府県別、年齢別のオススメもあり、その情報量は圧巻。
下記がUREBAに記載されていた基本情報です。
希望価格 | 62万円 |
---|---|
月間売上 | 31,000円 |
営業利益 | 29,900円 |
月間PV | 5,798 |
結果として、この金額より安く購入する事ができました。
この数値には現れていないですが、特に、豊富なコンテンツ量と、ページビューや検索ランキングの堅実な伸びが気に入りました。
自分は特に結婚相談所に詳しいわけでもないのですが、初めてのサイト売買という事もあり、それなりの収益がある事や、Google Analyticsやサーチコンソールなどのデータが揃っていたので、サイト売買や運営の勉強ができそう、という事で購入を決心しました。
購入後どうなったか?
サイトのページビューや収益は購入後も着実に伸ばしており、今のところ期待通りの収益をあげています。
また、売主の方が購入後のサポートを手厚くして下さっており、アクセスアップのノウハウなどを教えて頂く事ができました。
まだまだ先の事は分かりませんが、今のところは非常に満足しています。
2件目 仮想通貨に関する情報発信ブログ
その後、勢いにのってもう1つ購入したのがこちらのブログです。
仮想通貨に関する最近のトレンドや、各取引所の比較、初心者向けの丁寧な解説等の情報発信を行っているブログです。
こちらも情報量はとても多く、サイトも丁寧に作られています。
基本情報はこちらです。
希望価格 | 300万円 |
---|---|
月間売上 | 250,000円 |
営業利益 | 250,000円 |
月間PV | 5,500 |
こちらについても、結果としてはこの提示金額よりは安く購入する事ができました。
特に気に入ったのはコンテンツの量と質、さらにはデザインの質で、かなり時間をかけて作り込まれている印象でした。
1件目より高い買い物ではありましたが、これを1から作った場合はかなりの時間と費用が必要だな、と考えるとそこまで高い買い物には感じなかったです。
売主の熱意も素晴らしく、また実際に多くの収益をあげている実績もあり、購入を決意しました。
購入後どうなったか?
まだ購入間もないので、様子見の段階です。
ただ、ページビューや収益はまだ期待を上回っていませんが、売主の方のノウハウやサポートが素晴らしく、全く不安は感じていません。
SNSとの連携によるさらなるアクセスアップや、今後の方向性に関する相談など、本当に色んな事を教えて頂いています。
このあたりは金額には現れない部分なのですが、長期的に考えると本当に重要な部分なので、売主がどんな人か?長期的にみて信頼できる相手か?という点は大事にした方が良いです。
という事で、ノウハウやスキルが得られただけでもとても満足しています。
コンテンツはしっかりしているので、収益については後でついてくるでしょう。
次回の購入に向けた教訓
今回、2件のサイトを購入するにあたり、全体的には満足のいく結果となりました。
ただ、次回に向けて教訓も得られたので、自分へのリマインドとして書いておきます。
教訓1.自分の得意でないジャンルはやらない方がベター
自分は、得意ジャンルでなくても記事執筆はクラウドソーシングなどで外注すれば良い、と考えていました。
しかし、この考えはとんでもなく甘い!!です。
その理由は以下2つあります。
得意のジャンル以外は手を出さない方がいい理由
- サイトの方向性がわからない
- 外注しても記事を添削できない
アフィリエイトサイトは、継続的に記事をアップデートしていかないと検索順位が下がるなどのリスクがあります。
そのため記事を作成していく必要があるのですが、自分が全く知らないジャンルだと、そもそもどんな記事を書くべきなのか?今はどんなトレンドがあるか?網羅できてないポイントはどこか?がわからず、露頭に迷うことになります。
また、外注を利用しようにも内容に詳しくないため、添削する事ができません。
外注は人によって質がバラバラなので、あたりを引いた場合は良いですが、そうでない場合は致命的な事になります。
これら2点をカバーするために、結果として、自分は本来やる予定のなかった情報収集を自力でやらざるを得ない状況になっております。
教訓2.データは可能な限りもらっておく
もう一つの教訓は、データをできる限りもらっておく事です。
今回、購入した後で実はページビューが落ちてました、という事がわかりました。
収益が想定どおりあれば結果としては問題ないのですが、やはり想定と違う事が起きるとドキっとします。
可能な限り、最新の情報を、確実にもらっておくようにしといた方が良いです。
もらっておいた方がいいデータ
- ページビュー、ユーザ数
- 検索キーワード、検索ランキング
可能であれば、Google Analyticsやサーチコンソールの管理画面に自分を追加してもらって、直接見れると一番確実かと思います。
さいごに
以上、ここまでサイト売買の経緯とノウハウを説明してきました。
この記事がみなさんのご参考になり、もっとサイト売買が盛んになれば嬉しいです。
興味をもって頂いた方は、サイト売買提供サイトをのぞいてみて下さい。
fa-arrow-circle-right外部リンクサイトを買うならUREBA
次は、これをまとめたチェックリストやさらなる舞台裏なんかも書けたらいいなと思っています。
それでは。